結婚相談所、または婚活アプリ(データマッチング)においては、条件面(年収・職業・年齢など)は明確に知ることが可能です。
しかし、個人の性格に起因する「相性」は、書面上のプロフィールからは正確に判断することは困難です。
「相性」だけは、交際中に見極めていくしかありません。
ここでは、以下で、相性が合わない人、注意すべき相性をまとめてみました。
【回避すべき相性】
結婚相手に相応しいかを語る以前に、健全な人間関係でさえも築くことが困難なタイプが存在します。以下に挙げた3つのタイプの人とは、交際すら回避すべきとのアドバイスを禁じえません。
(1)嫉妬深い人・猜疑心が強い:
嫉妬心が事実に基づいているのか妄想なのかは、致命的は違いです。
例えば、パートナーが異性とお話ししているあなたを見て嫉妬するという事は現実にあり得ます。しかし、「髪を切ったのは浮気しているから」など、何かにつけ不貞行為と関連付けてしまうような異常な嫉妬心を持つ人なら要注意です。
根拠の無い妄想や猜疑心であなたを責める人は、妄想性障害の予備軍かもしれないからです。これは、男女両方に当てはまります。
このタイプの人は、あなたの行動の細部にまで干渉したり、日常的な束縛や監視など、身体的および精神的に危害を加えるような行動をとる傾向があります。
「ちょっとくらいのヤキモチなら可愛い」などと軽視せず、交際が浅いうちにあきらめましょう。程度の差こそあれ、猜疑心や嫉妬心が強い人は、いずれあなたにとって多大なストレスとなります。
(2)短気・怒りが抑えられない:
自分の怒りがコントロールできない人は、時限装置の壊れた爆弾と同じです。常に問題を起こす危険性が排除できない為、人脈も幸福も離れて行きがちです。
(3)過去への執着:
いつまでも過去を蒸し返す人は、未来志向ではありません。過去に縛られて未来の展望を疎かにする人は回避しましょう。
【結婚には不向きな相性】
結婚生活は、性善説と相互信頼を前提として、他人同士が助け合って共同生活を営む場です。結婚生活の維持を困難にする典型的な相性は、以下の2つです。
(1)浮気性:
浮気癖は、結婚したからといって簡単に治るものではありません。交際中に、浮気性と判断できるような相手であれば結婚は慎重になる必要があります。参考までに、婚姻中の不貞行為が立証されれば、裁判でも即離婚となります。
(2)浪費癖:
「夫婦喧嘩は米櫃(こめびつ)から」という諺があるように、お金の問題は結婚生活において最も重要な要因の一つです。身の丈に合わない浪費を繰り返す人と、家計を上手に切り盛りすることは困難です。生活に直結しない事で借金をする人、ギャンブル好きなどは典型的な例です。お金を管理する能力に欠ける人との共同生活は、年を追うごとに苦しくなる可能性があります。
【生活習慣上ストレスとなりそうな相性】
他人に不快感を与えるような生活習慣は存在します。それでも、何をどの程度容認できるかできないかには個人差があります。あなたなら、愛情や条件面で譲歩できるレベルなのか判断してみて下さい。
(1)不潔な人:
身なり、持ち物、住居が不衛生な人。
(2)整理整頓ができない人:
男女を問わず、「片付けられない人」です。一緒に住み始めると、何がどこにあるのか常に探すことになり、不用品で生活空間が徐々に圧迫されていきます。
(3)約束を守らない人:
恋人同士、夫婦間、家族内での小さな決め事すら軽視する人。家庭内に秩序が無くなり、将来的には、子育てに影響が出始めます。
(4)時間にルーズな人:
常に時間に遅れがちな人。平気で他人を待たせるタイプ。遅れるとわかった時点で、予め連絡をするタイプなら許容範囲。
(5)自分の非を認めない人:
自分の非を認めない人は、言い訳ばかりに終始し、同じ間違いを繰り返す傾向があります。
(6)相手に要求する事を自分ができない人:
公平と不公平の原則が習慣として身に付いてこなかった人。相手に要求する上から目線ばかりで、同様の事を自分が履行することができないタイプ。
(7)スマホ依存症:
スマホが24時間手放せず、SNSでチャットばかりしているタイプです。現実の世界より、オンラインで過ごす時間の方が長い為、次第に、実生活上の家事や育児が疎かになっていきます。
【緊急事態でわかる相性】
長い人生には、思わぬ事態に遭遇することがあります。事故、自然災害、病気などの緊急事態に際して、とっさにどのような行動を取るかで、相性を伺い知ることができます。(当然、あなたも相手から見られていますが・・・)
*緊急事態に際し:
「非難、愚痴を言うだけ」→ 悪い相性
「解決方法を必死に模索する」→ 良い相性
*危機管理意識:
「新型コロナの心配より快楽優先」→ 悪い相性
「ワクチンができるまで感染予防」→ 良い相性
ここまで、相性が合わない人、注意すべき相性を参考にしてもらいました。
相性の決定的なミスマッチのリスクを最小限にする解決策は、限られた交際期間を密度の濃いものにすることです。
具体的には、待ち合わせる、外出する、買い物をする、食事をする、話しをするなどは、結婚生活の疑似体験です。一緒にいる時の一瞬一瞬の言動に着眼点を持って接しましょう。
お互いに理解が深まれば、相手の住居を何度が訪問してみることです。訪問を重ねる都度に乱雑になる、何度訪問しても清潔など、相手の本当の人格を少しでも垣間見ることができます。
「100%相性の合う人」は存在しませんが、何をどの程度許容できるかがキーポイントとなります。
限りある交際期間を有意義に過ごし、「ここまで見極めたのだから!」と言えれば、結婚に踏み切る時期かもしれません。
筆者の実体験として、妄想性障害、浪費癖、片づけられない、スマホ依存症の各タイプ女性とは、お付き合いしたことがあります。それこそ、警察を家に呼ぶ程の壮絶な事態に至ったこともありました。(詳細は、今後、投稿予定です)
そのような実体験を重ねて、人を見る目だけは人一倍養われたと思います。(苦笑)
次回は、良い相性について解説していきます。
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