晩婚か否かにかかわらず、相手との相性は、結婚生活を営む上で切実な問題です。
まず、「良い相性」「悪い相性」を議論する前に、以下の相性に関する大前提を理解する必要があります。
「自分との相性が100％適合する結婚相手など存在しない」
つまり、異なる人格同士が共に生活する際、何が譲れなくて、何には寛大になれるのかを自覚する事が大切です。それが、結婚生活に波風を立てないための分岐点となります。
筆者（私）には離婚歴があります。故に、相性が合う合わないに関しては、自分自身が痛い思いをして実体験済みです。
筆者の実体験を含めて、参考にしていただければ幸いです。
【体感的な良い相性・悪い相性】
2019年8月20日付けの「 マイナビライフサポート結婚相談所ナビ」では、『結婚における「いい相性」と「悪い相性」とは。相性の見極め方』というタイトルで、「いい相性」と「悪い相性」を以下のように解説しています。
注）「マイナビライフサポート結婚相談所ナビ」の同ページでは、「良い相性」ではなく「いい相性」という表記をしています。ここでは「いい相性」という表記をそのまま使用します。
＊いい相性とは？
・彼といる自分が好きだと思えること
・共通点の多さより嫌いなところが少ない人
・声やニオイが好き、肌が触れて気持ちいいと感じる人
＊悪い相性とは？
・自分らしくいられない人
・普通に接しているつもりなのに相手が不機嫌になったり怒ったりする
・手をつないだり触れられたりすることに抵抗を感じる
ここでの「いい相性」に当てはまるような人との交際であれば、このまま結婚し、その後の生活も明るい展望が開けるでしょう。
逆に、「悪い相性」の方は、「好きなんだけど、何か違う・・・」という体感で直接伝わる違和感です。
これらが原因で破談になることも無きにしも非ずです。
また、恋愛感情はあるのに違和感が消えなければ、今度の交際を通じてあなたの違和感を一つ一つ検証していく必要があります。
「マイナビライフサポート結婚相談所ナビ」の同ページでは、いい相性だったとしても他人同士の生活なので、合わない部分もあるし歩み寄りも必要だとしています。
また、条件を気にし過ぎると、相性の確認がおろそかになる為、いい相性の相手と出会うためには、条件面を厳しく設定しない事を推奨しています。
【実生活上の相性】
結婚生活を営む上では、実生活上の価値観の相性も重要です。
以下に関する価値観で、あなたと考え方が似ているか否かで、相性の良し悪しの判断材料となります。
（1）金銭感覚：
金銭感覚は、結婚生活を営む上で最も重要な相性の一つです。相手のお金の使い方を、普段のさりげないお話の中から聞いていきましょう。
（2）仕事・家庭：
相手の仕事への基本的な考え方が理解できるかも大切な相性です。家庭と仕事とのバランス、結婚後はダブルインカムにするか、どちらかが仕事を辞めるかについてなど、結婚後に重要な事ばかりです。しっかり話し合って相性を見極めましょう。
（3）家事：
家事の分担は、結婚生活上のグレイゾーンになりがちです。妻のワンオペが当然と思っていないか、家事に協力的かなど、結婚後のストレスとならない為に、よく相手の考えを聞いて妥協点を探りましょう。
（4）食習慣：
食べ物の好き嫌いはごく個人的な問題ですが、結婚生活では常に食事が別々というわけにはいきません。料理ができるか、相手の好み、外食の頻度、アレルギーの有無などは、予め確認しておきましょう。
（5）子育て・教育方針
子育てと教育方針について、夫婦の考え方が一致していれば、子供の将来の展望は明るいといえます。夫婦協力体制での育児、教育の重要性、習い事、躾けなど、相手の意見をよく聞いておきましょう。
婚活から真剣交際に発展し、結婚を前提としているのなら、交際中に上記の「体感的な相性」と「実生活上の相性」とを見極めましょう。
筆者は、元妻と2010年に離婚に至りました。
多種多様な負の条件が積み重なった結果が離婚ですから、離婚の原因を一つ挙げることは困難です。
しかし、筆者の場合、「相性」という事に限定して離婚の原因を上記の例で挙げるとすると、「実生活上の相性」となりますか・・・
元妻は、金遣いが荒かったのです。クレジットカードで買い物をしまくるわけです。毎月請求書が来るから、おかしいと思っていたら、リボ払いにしていたのです。
大喧嘩になり、私が全額一括で支払いました。
身の丈に合わない高額な買い物は、それ以降も止まりませんでしたね・・・
相性とは、お互いの譲り合いで克服可能なレベルから、関わらない方が無難なレベルまで様々です。
たかが相性、されど相性。
交際期間中に、譲れる相性かそうでないかは見極めておくに越したことはありません。
次回は、悪い相性について解説していきます。
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